目の話

寝ようと部屋の電気を消して仰向けになった時に何ヶ月ぶりかに左目がほとんど見えないことに対しての意識が頭の中を大きく支配した
急遽文にしようと思いついたので箇条書きのようなもの


生まれつき左目がほとんど見えなかった
小さい頃の記憶はあまり無いので親から聞いた話だが気づいたのは2歳の頃らしい
大きな病院に行ったが原因が分からないらしい
幸いなことに右目の視力は良く生まれつきで片目での生活をしていたので生活に支障が出たことはあまりない
”ほとんど見えない“というのは右目を瞑った時の視界がほとんど真っ暗になるということ
明るさは区別ができるが目の前に指を持ってきて1-3本までの判別がつく程度
この場所に何かがある、これは丸い、四角い
眩しいという感覚には鈍い
突然視界が眩しいと思った時に反射的に目をすくめるものだが左目だけで太陽を見ても眩しい気がするだけで実践した事はないがずっと見ていられるはず

ほぼ右目だけでの生活でも日常生活に支障は無いがずっと困ってきたことが一つだけある
見えない左目は物を焦点を合わせることが出来ないので左右の目の向いている先がズレるようになったのか、元からズレていたのか
どちらにしろ斜視持ち
覚えている限り初めて斜視であることを意識したのは中学校卒業間際に卒業アルバムに載せる個人写真を撮る時だった
斜視だと左目はレンズに焦点を合わせられないので写真を撮った時に片目が不自然なくらいに違う方を向いて写ってしまう
焦点の合っていない目が変な顔という表現より焦点の定まっていない精神異常者のように見えてしまって自分の写真を見るのが好きじゃない
それから今日までの約8年間写真に映ることがコンプレックスになった
これからも変わらないと思う
しかしいくら自分が写真に映ることが嫌だからって写真を撮る時にいちいち説明することもめんどくさいし、気にさせるのも悪いし、他人に目のことを言うことは少なかった
極力少人数で写真を撮ることを避けていた
写真を見返した時にこいつどこ見て写ってんだと無意識にでも蔑んでいる人がいるような気がする、考えすぎかもしれないけど

証明写真でも焦点の合った写真を撮れたことがない
自分の学生証の写りが悪いことを友達にバレたくない人がたまにいるけど、友達に限った話ではなくカラオケなどで本人確認のために赤の他人に見せることも嫌だ

片目しか見えていないようなものなので3Dを体験できない
ディズニーに行った際など3Dメガネをつけても薄い色のサングラスをかけているだけで3Dにするために少しずれた二つの映像を見ることになるので違和感を感じながらその場をやり過ごす

突然右目だけが怪我したらどうなるだろうってたまに考える
急に左目だけでの行動を強いられる
スマホが使えないので20%くらいの確率で認識されない指紋認証に頼ってロックを解除して記憶を頼りにLINEか電話を開いてもLINEトークリストをランダムで開いて誰かわからないまま通話ボタンを押せるのだろうか、電話だったら履歴から企業や店にかけてしまうこともありそう
たらればを考えても仕方ないけどたまに怖くなる

コロナになってからは人と会うことも減り写真を撮るようなイベントも少なく(元より友達が少ないというのもある)カメラを向けられる機会が減っていて毎日左目が見えないことを深く意識することはなかった
寝るタイミングで目のことに深く意識をとられたのは初めてかもしれない
このたまたまで寝る時間を1時間無駄にした
誰も興味の無い自分語りをした上に稚拙な文章力も露呈して最悪だ